6月下旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、ハクセキレイ Motacilla alba を観察しました。
田んぼの道の脇にある納屋(なや)のすき間でハクセキレイが営巣していました。 そこへさかんにえさを運びます。 運んでいたえさのうちのひとつがカブトエビです。 小さな虫を運ぶ時は、2匹以上をくわえていることがほとんどですが、カブトエビは一匹だけで運び込んでいました。 ハクセキレイのえさの中で、カブトエビは大きい方で、2匹はくわえづらいのかもしれません。
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ハクセキレイがカブトエビをくわえて、ひなへ運ぶ |
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カブトエビは、分類学では、節足動物門(せっそくどうぶつ もん)、甲殻亜門(こうかく あもん)、 鰓脚綱(さいきゃく こう)に分類されています。
すなわち、甲殻類の一種で、ミジンコに近い種とされます。
鰓脚の「鰓」とは「えら」のことで、脚にえら、すなわち呼吸器があります。
田植え後、ほどなく発生し、そのうち見られなくなりますが、その間に産卵しています。
卵は一旦、乾燥にさらされ、再び水に浸ることにより、その一部がふ化するそうです。
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2025.07.07