チョウゲンボウが遠くへ餌(えさ)を運ぶ

 4月下旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、チョウゲンボウ Falco tinnunculus を観察しました。

 2km以上先へ

 チョウゲンボウのおすが田んぼの地面近くを飛んだあと、旋回をはじめました。 足には小鳥をつかんでいます。 えさを捕らえた直後のようです。 旋回を繰り返し、100mほど上昇しました。 すると滑空をはじめました。 そのまま一直線に2kmほど先まで飛んだところで建物の陰に隠れてしまいました。
 この時期、チョウゲンボウは営巣の時期で、概ね抱卵している頃にあたります。 巣にいるめすに持ち帰ったのでしょう。
 このことから、営巣しているチョウゲンボウの中には、2km以上離れたところまで餌(えさ)を探しに出かける個体がいることがうかがえます。 巣を中心として2kmですと、直径4kmに及ぶ範囲でえさを探していることになります。 えさがよく捕れる場所に行く頻度が高いとは思いますが、それくらいの範囲でえさを探していることが示唆されました。

チョウゲンボウが2km以上先へ餌(えさ)を運ぶ
チョウゲンボウが2km以上先へ餌(えさ)を運ぶ


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2025.06.21