メジロの餌(えさ) - ヨウシュヤマゴボウの実を食べる

 10月上旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、メジロ Zosterops japonicus を観察しました。

 はずれない実はあきらめる

 林縁に生えたヨウシュヤマゴボウの株には、いくつもの房(ふさ)にたくさんの実がなっていました。 そこへメジロ数羽が飛来していました。 メジロは枝移りして実を探します。 実をくわえ取ると、そのままのみ込んでいました。
 一見、メジロは次々と実を食べているようでしたが、そうではありませんでした。 まず黒い実を見つけないといけません。 ヨウシュヤマゴボウの実はたくさん生っていましたが、多くはまだ緑色で、まだ黒く熟していませんでした。
 黒い実を見つけ、くわえて食べようとしますが、房からはずれない実もあります。 実がはずれないと、メジロはあきらめて、また別の実を求めて移動します。 観察していますと、はずれない実の方が多いようでした。
 黒い実を探して次々と枝移り、見つけた黒い実をくわえてはずれないとまた枝移りと、たくさん実があるように見えても、食べられる実はずいぶん少なかったことがうかがえました。

メジロがヨウシュヤマゴボウの実を食べる
メジロの餌(えさ) - ヨウシュヤマゴボウの実を食べる

 ヨウシュヤマゴボウは、ヤマゴボウ科で、北米原産の帰化種です。 京都・洛西では、山地にも生えていますが、平地の草地で見かけることが多いです。 赤い房に黒い実がなり、比較的目立ちます。


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2025.01.05