センダンの種子を食べるムクドリ、ツグミ、ヒヨドリ - 鳥の冬の食べもの 3

 京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)の河畔において、鳥の冬の食べもの事情を調べてみました。

 鈴生りでも容易に採れない

 河畔のセンダンの木に飛来してその実を食べていたのは、ムクドリ Sturnus cineraceus 、ツグミ Turdus naumanni 、ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis です。 センダンの実は木に黄白色の実が鈴生り(すずなり)です。 この実はたくさん生っていて容易に採れそうですが、意外に実についている柄(え)が長く、鳥たちの止まれるしっかりとした枝からはなかなか採れません。 鳥たちは枝移りして採れそうな実に近づいて、枝に器用につかまって、体をひねったり、首を伸ばしたりして、その実をくわえ採ります。

ムクドリ(上)とツグミがセンダンの実を食べる
ムクドリ(上)とツグミがセンダンの実を食べる


 鳥の口に比べて大きい

 センダンの実は長さ17mm、幅11mmほどで、鳥の口に比べてかなり大きめですが、どの鳥も丸のみにしていました。 割ると、厚めの果皮の中に大きな核が入っています。 この核の中に細長い種子が数個入っています。

ヒヨドリがセンダンの実を丸のみする センダンの実(上)とその中身
ヒヨドリがセンダンの実を丸のみする センダンの実(上)とその中身



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2023.12.07 / 2012.02.13 / 09.07.06 N / 07.01.13 N